今後のエアコン選び いつもの冬と違ったこと

 | 

それはエアコンの暖房の利きが悪いとの問い合わせ。クリスマス寒波と1月の大寒波の時、室外機が家の北西側に設置してあるお宅に多く見られました。と言えばピンとくる人もいるのではないでしょうか。
そう!室外機の霜張りにより除霜運転が働き暖房が止まるやつです。ひどいお宅では霜というより氷になって張りついているところも。日中気温が上がった状態では問題なく暖まります。ガス圧も正常、エラーコードも出ていない。
除霜運転に入ると暖房止まりますが、そのままにしておけばやがて暖房運転が再開されます。ただ今回の寒波の強さと、日陰で北西風をまともに受けるといった設置環境などで除霜運転の時間が長く部屋が暖まりきらないといったケースがありました。

「霜なんか降りていないよ」とか「ほかの部屋のエアコンは暖かいよ」とか言われるのですが、室外機の霜張りは構造原理によるもので一般的な気象現象の霜とは関係ありません。また同じ家でも北西側と南東側では条件が違うので起こりうる現象です。

一般的にエアコンが正常運転できる外気温は3℃~43℃くらいでしょうか(天気予報等の温度ではなく室外機を設置している場所の温度)。5℃切ったくらいから暖房能力が落ちだして氷点下になるとかなり厳しい感じです。

夏場も35~40℃が当たり前のようになり設置環境によっては室外機周りが50℃近くまで上がり冷房が効かなくなるケースも。バケツに溜めた水とタオルで室外機を冷やすなんて方法をネットなどで見たことありませんか。

最近の異常な気象変動によるものですが、エアコンの選び方も考えないといけない時代なのかもしれません。

最近は、各社、外気温マイナス25℃~50℃まで大丈夫!といった機種を投入してきています。注意点はマイナス25℃でも制御基板が正常に機能しますということであり、除霜運転に入れば暖房は止まります。今後氷点下の日が当たり前のように出てくるのだとしたら、霜が張りにくいように室外機にヒーター搭載された「寒冷地仕様」といった機種も比較検討したほうがいいケースもありそうですね。ただ、その分価格も上がるので、生活スタイルや設置環境などを考えて本当にそこまで必要か信頼できる電気屋さんと相談したほうがいいですね。